事故事例から学ぶ ポータブル電源(ポータブルバッテリー)火災
業界ニュース
事故事例から学ぶ ポータブル電源(ポータブルバッテリー)火災
先日、キッチンカーの車両火災が発生いたしました。
被災した店主からお話をお伺いしましたので注意喚起記事を制作しました。
1 事故の概要
“消防によりますと、火事があったのは愛媛県新居浜市郷にあるスーパーマーケット「ハローズ新居浜郷店」の敷地内に泊まっていたキッチンカーで、午後4時過ぎ「キッチンカーが燃えている」と消防に通報がありました。 消防車など8台が出動し、およそ1時間半後に消し止められました。 この火事でキッチンカーが全焼したほか、スーパーマーケットの軒天井、約45平方メートルが焼けました。
このキッチンカーは15日正午ごろからスーパーマーケットの入り口付近で クレープや唐揚げなどを販売していて、店主が火事の発生10分程前から 車を離れていたということです。“
店主が車から離れた時にポータブル電源から出火したそうです。 消防による現場検証からそう伝えられたということでした。
2 原因究明
今回、記事作成にあたり当事者のキッチンカーオーナーにお話をお伺いいたしました。
“この度の火災につきましては、車内の熱によりポータブルバッテリー内のリチウム電池が爆発したことが原因となります。
作業台上左側にクレープ焼き器 作業台右下側にポータブル電源を 設置しており、 種類は一般的な車載可能なポータブル電源です。
購入時期はおよそ4~5年前になります。“
「本人談」
残念ながら友人から贈られたものということでメーカー名、型番などはわかりませんでした。
火災発生は9月。気温はまだまだ30℃超えの日ばかりの時期でした。
車内温度も40℃以上になっていた可能性があります。
一般的ポータブル電源の動作温度は-10℃~40℃で設計されています。
3 事故から学ぶこと

「PSEマーク」
日本では電気製品安全法(PSE法)というものがあり、国が定めた技術基準をクリアした電気製品に「PSEマーク」の表示が義務づけられています。
対象品は電気炊飯器、電気ケトル、ACアダプターなど多岐にわたります。
ポータブル電源と同じ「リチイムイオン電池」を使用しており、火災が頻発しているモバイルバッテリーは2019年からPSE法の規制対象品となりました。
ただし、ポータブル電源についてはPSE法の規制対象品とはなっておりません。
なので日本の技術基準外の商品が海外からも入って来るのと国内でも製造販売可能という状態となっております。
どの製品が安全性能を満たしているか不明な状態なので購入には不安があるかと思います。
2025年にポータブル電源の安全対策に必要な規格整備の取り組みに向けて、経済産業省協力のもと「一般社団法人日本ポータブル電源協会(JPPSA:Japan Portable Power Station Association)」が発足されました。
こちらの会員企業から購入するのもひとつの目安かもしれません。
■会員企業
アンカー・ジャパン
EcoFlow Technology Japan
Jackery Japan
BLUETTI JAPAN
エレコム
JVCケンウッド
ポスタリテイト
リチウムイオンバッテリーの月別火災発生状況

「nite 独立行政法人製品評価記述基盤機構 vol.481 7月22日号「リチウムイオン電池搭載製品の事故」より」
気温とリチウムイオンバッテリー火災の相関関係が報告されています。
夏場の高気温だけでなく、暑い車内にリチウムイオンバッテリーを放置しないように気をつけましょう。
消火方法: NITEでは火の出たバッテリーは大量の水で消火し、可能な限り製品を水没させてくださいとあります。
消火後も熱の残るバッテリーの二次災害を防止する効果があるようです。
リチウムイオンバッテリーは電気火災(C火災)に該当しますので、イベント出店の際に用意しているABC消火器で初期消火対応可能です。
消防への通報と同時並行して消火に努めてください。
消火器は車両の奥に配置するのではなく、出入り口付近に配置しておきましょう。
4 保険
スーパーへの延焼については賠償保険にて対応しているそうです。
施設賠償責任保険→今回のような延焼、他施設への被害の賠償に対応。
自動車保険(車両保険)→車の補償ですが移動販売営業中の火災には対応していません。ただし、車載製品からの火災の場合は保険会社次第かと思います。
5 対応方法まとめ
・ポータブル電源の動作温度は-10℃~40℃。高温車内に放置しないようにしましょう。
ポータブル電源には小型ファンがついています、通気口を塞がず風通しのよい状態を作りましょう。
ポータブル電源を購入する場合、信頼できるメーカーから購入するというのもリスクマネージメントでは重要かも知れません。
・ABC10型以上の消火器を備え、すぐに取り出せる位置に配置しましょう。
使用推奨期間、残圧を確認して使用条件に満たない物は交換しましょう。
・移動販売において、火災は毎年数件は発生しています。車両事故、食中毒事故の次に多いかも知れません。
しっかりとした保険を備えておきましょう。
6 最後に
今回、火災の被害にあった河村さんですが屋号をRe:Crepe(リ・クレープ)と改め、
キッチンカーを譲り受け心機一転営業を再開されました。
クラウドファンディングサイト CAMPFIRE
にて再始動に必要な費用の支援を求めております。
車両は譲り受けておりますが事故の残債、新規車両の支払いなどが残っているそうです。
賛同される方はぜひとも応援よろしくお願いします。


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